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電気の歴史

電気といえば「エジソン」が頭に浮かびますが、1,300もの発明品を世に送り出した19世紀の発明家です。ちなみにアメリカでの死刑執行に電気椅子による方法を政府に提案したのが「エジソン」だという説もあるそうです。主な発明品は、「白熱電球」「蓄音機」「発電機」などがあります。

というところでエジソンの話はとりあえずおいておいて、電気の歴史に戻りたいと思います。
電気の発見は今から約2,500年前に始まります。

タレス(紀元前635年〜紀元前543年)

古代ギリシャの哲学者。
一番最初の哲学者とされている人物で、天文学や数学を得意として、自身の天体観測のデータを元に、日食や来年の穀物の収穫を予言したりできたそうです。電気に関しては、琥珀(こはく)を摩擦したときの静電気による引力を発見したとされています。
ちなみにこのころの哲学とは、いろいろな学問を総合したものだったようです。


ベンジャミン・フランクリン(1706年1月6日〜1790年4月17日)

アメリカの政治家であり、物理学者。
アメリカ独立戦争の際の独立宣言に最初に署名をした政治家の一人。電気に深い興味を示し、雷の中で糸にライデン瓶*1をつけて凧をあげその瓶に落雷させ、その瓶を検査すると帯電いることが分かった。その結果から雷が電気であることを証明した。さらに、雷の電気はプラスとマイナスの両方があることも確認した。これらの電気に関する研究結果をまとめ、イギリスの王位協会(権威のある科学者の団体)で論文を発表。このことから電気が注目を浴びるようになっていったようです。避雷針の発明者。

*1 1746年ごろ、オランダのライデン大学で静電気の実験用に作られたもので、ガラス瓶と金属はくを使い、プラスチックを挟んでアルミホイルを向かい合わせにはりあわせたものが中に入った瓶で、金属はくに電気がたまるものです。


アレッサンドロ・ボルタ(1745年2月18日〜1827年3月5日)

イタリア・コモ出身の物理学者で、電池の原理を発明した人物
銀とスズの板を互い違いに何層にも重ねて、そこに食塩水を入れると電流が発生することを発見。現在ポルタ電池と呼ばれている電池は、2枚の金属板と電解質の水溶液からつくられています。1881年には、ボルタを記念して電圧の単位がボルトに決められることになりました


マイケル・ファラデー(1791年9月22日〜1867年8月25日)

イギリスの化学者、物理学者。
14歳から製本屋で見習いとして働きながら、科学に興味を抱いて独学で7年間勉強し、その成果をノートにまとめ王位協会(権威のある科学者の団体)の会長におくったところ、個人的に助手として雇ってもらい、その後正式に王位協会の助手となり、「ファラデーの法則」として知られている電気分解の法則を確立した。現在使用されている「電解質」「電極」「イオン」などは彼がつくった用語です。
ファラデーの法則」について詳しいことはこちらの発電の仕組みで詳しく書かれています。


このあと「ハンス・クリスティアン・エルステッド」「アンドレ・マリー・アンペール」「ジェイムズ・クラーク・マクスウェル」「ハインリヒ・ルドルフ・ヘルツ」といった研究者が電気の原理を解明していきますが、まだ電気は実用化まではたどり着いていません。電気の実用化はこれより以降の発明家たちによるものになります。

トーマス・エジソン(1847年2月11日〜1931年10月18日)

1,300もの発明を行ったアメリカの発明家で、起業家。
白熱電球を発明し、1,020時間の連続点灯に成功しました。白熱電球の原理は、ガラス球内のフィラメント*2に電気を流し、高熱にして光を出すものです。なので一瞬光るだけでなく、長い時間明るく光っていないと照明としては使えません。そこでびっくりなのが、なんと連続点灯に成功したときのフィラメント*2原材料には京都府八幡市男山の竹が使用されていたんです。現在ではフィラメント*2にはタングステンが使われています。

*2 英語では細い糸。電球の発熱・発光部分。抵抗体


アレクサンダー・グラハム・ベル(1847年3月3日〜1922年8月2日)

電話機の発明者及びベル電話会社の設立者。
1876年3月7日に特許を取得し、その3日後には、音声を送話器で電流に変え、その電流を受話器で音声にすることに初めて成功しました。最初の電話による会話は、かの有名な「ワトスン君ちょっと来てくれ」でした。しかし、当時の情報伝達手段としては郵便による手紙が主体で、電話のネットワークは限られた地域に限定されていたことから、事業的にも経営はかなり厳しく、電話の特許を売却しようとしたが、買い手が無かったという逸話ものこっています。その後、ヴェルナー・フォン・ジーメンスやトーマス・エジソンにより性能の良い送話器と受話器が開発され、一気に電話機の普及率が加速していきました。


グリエルモ・マルコーニ(1874年4月25日〜1937年7月20日)

イタリアの科学者、発明家で無線通信の発明及び商業化に貢献。
ヘルツの電波発生器と自分で作成した検波器を用いて、モールス信号を伝達する実験を行い無線通信の実用化を目指したが、イタリアでは認められず、イギリスで無線通信のアイデアを認められ、さらに改良を重ねた無線通信でイギリスとフランスの間で世界初の国際無線通信を成功させました。1909年にはノーベル物理学賞を受賞


ニコラ・テスラ(1856年7月10日〜1943年1月7日)

クロアチア・スミリャン生まれのセルビア人電気技師・発明家。
1884年にアメリカに渡り、エジソンのエジソン電灯に入社。直流電流による電力事業を展開していたエジソン電灯の中で、交流電流による電力事業を提案して対立したため独立し、交流電流による電力事業を推進した。その後、交流電流が主流となり、ナイヤガラの滝の発電所に、彼の発明した交流電流の発電機が取り付けられた。ラジオやラジコンを発明。


エンリコ・フェルミ(1901年9月19日〜1954年11月28日)

ローマ生まれのイタリア人物理学者で、1938年にノーベル物理学賞を受賞
びっくりすることに、ノーベル賞授賞式出席のためにイタリアを出国し、そのままアメリカに亡命して、マンハッタン計画アメリカが原子爆弾製造のために、科学者や技術者を総動員した国家計画)に携わった。その後の1942年、世界最初の原子炉となる「シカゴ・パイル1号」を完成させ、原子核分裂の連鎖反応の制御に史上初めて成功した。この原子炉は日本人が忘れることのできない原子爆弾の材料となるプルトニウムを生産するために用いられた。癌でこの世を去るが、その死の病床においても、点滴の落ちる間隔を測定し、流れる速度を計算していたそうである。


このように、実際に電気は約2,500年前に知られていたのですが、18世紀には電気の具体的な働きが解明されはじめ、19世紀は電気の発展がめざましく、電気の原理が確立されて、実用化が進んできたのは20世紀になってからなんですね。いまわたしたちがこの便利な電気を利用して生活できているのも、上記のような偉大な発明家たちが重ねてきた研究の成果があればこそだということがあらためて感じられますね。

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